水の国「アクアヴェル・バルーン」

カイオーガの力で浮く巨大な水の球。
住まうものはみな親しみをこめてバルーンと呼ぶ。
   


周りを薄い水膜に護られ、幾つもの水球が飛ぶ。
住まう場所は水上の三都市と水中都市に分かれそれぞれが住みやすい場所にすむ。

街は水路で繋がり、移動手段の多くを占めるのがゴンドラである。
泳げるものは泳ぐ事もあるが、服がぬれて困る者の方が圧倒的に多い。

年に一度、カイオーガの魔力が不安定になり
アクア・アルタ(水位上昇の水害)が起こるが住民は慣れ切ったもので遭遇した観光客が驚く。

バルーンの環境


水膜に護られているので気温の変化は少なく年間を通して過ごしやすくなっている。
カイオーガの魔力バランスが悪くなると水膜が薄くなるので若干熱くなるが、水の街であるため、ちょっと暑いかな?と感じる程度。

バルーンにはカイオーガがとある「じめん」タイプを嫌う為、一切の土が無い。
水上都市の土台はカイオーガの魔力から作りだしたサンゴや水晶の結晶体であり、同じものが水中都市の地盤になっている。
水の結晶が水晶になり、サンゴになりそれらが街を支えている。

土が無いため植物は育ちにくいが、水は綺麗なので水上に咲く花はそれはそれは美しい。

バルーンの上を飛ぶ、比較的小さい水球はミニ・バルーンと言われる。
街を築くサンゴや水晶はないが、特殊な船や水そのものを棲家にする者であれば住めない訳ではない。

しかし、ミニ・バルーンは魔力の安定のために不定期に雨として落ちてくるので住むのは多少危険が伴う。